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「天からの梯子」創世記28:10~19 [礼拝メッセージ]

6月25日 礼拝メッセージ(川端伝道師先生) より
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Ⅰ.元祖クリスチャンホーム 
ヤコブの祖父は信仰の父アブラハム、父はイサク。有名なイスラエル民族の礎となる家系。だが性格が正反対の双子の兄エサウと、両親の偏愛が後の悲劇を生んでいくことになる。弟ヤコブを愛した母リベカはヤコブに長男の祝福を受けさせるために兄エサウに成りすます提案をし、兄エサウもまた神の祝福を軽んじて長男の権利を一杯のスープのために譲ってしまうという出来事が起きる。父イサクを騙し長男の祝福を受けたヤコブに対しエサウは激しい殺意を燃やす。各々が持つ弱さ、罪の性質が、ものの見事に噛み合って、家族の絆は見るも無残に破れてしまった。
ヤコブは晩年に至るまで家族にまつわる試みに砕かれ続ける。しかし、彼が神さまにあって豊かな取り扱いに与ったのもまた、これら家族の問題を通してであった。

Ⅱ.ヤコブが見た夢
 母リベカに従い、ヤコブは母の兄弟ラバンが住むというハランの地に向かう。長男の権利が何の役に立ち得よう、枕にした石の冷たさは強烈な後悔と、自責の念を沸き上げさせた。その夜、不思議な梯子の夢をみたヤコブ。夢を通して神さまがご自身を表してくださり、告げられた言葉「見よ、私はあなたと共にいて、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ帰る。私は、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない」
 イエス様が地上に降りて来てくださった目的、それは罪の暗闇の中で取り残され、ひれ伏している私たちを救い出すため、そして、明確な神の言葉によって、私たちを励まし、再び立ち上がらせて下さるためであった。ヤコブが見た「天からの梯子」の夢は、まさに、救い主イエス・キリストの受肉を表すものとして理解することができる。

Ⅲ.私はそれを知らなかった
 「まことに主は、この場所におられる。それなのに、私はそれを知らなかった」
ヤコブは梯子の夢の中で、まことの神さまとの真実な出会いを果たした。それ以前のヤコブは自分の願いの実現のために神の名を持ち出し、自分の行動を正当化するために、主の御心を語った。都合よく神の名を借りた、ただの人間の言葉だった。
私たちも神さまとの真実な出会いが必要だ。長い人生の中で自分自身に語られる、主の言葉を聞かなければならない。それは真っ暗闇の中なのかもしれない。しかし、イエス様は下りてきてくださり、ヤコブの語られた約束の言葉を私たち自身にも語り掛けてくださる。