SSブログ

『ライフワークと聖書の労働観』創世記 1:28、2:15 [礼拝メッセージ]

1月7日、礼拝メッセージ(野口牧師先生)より
0107.jpg

 成人の日に因んで労働について考えてみたい。2023年の10大ニュースの第一位はWBC侍ジャパン優勝であった。 第六位は闇バイト指示役ルフィー逮捕とある。そもそも、なぜ闇バイトが流行るのか? 
 聖書は初めに神が天と地を創造され、神はその世界の管理を人に委ねられたと教えている。労働は秩序をもって成長・発展を促す、本来、すばらしい特権・恵みであった。しかし、アダムが神に反逆し神から離れた結果、労働は生きるための手段に堕し、苦痛となり、働かずに楽ができればいいということになり、これが闇バイトのような犯罪に加担してでも簡単に高額を稼ぎたい動機となる。闇バイトはSNSで実行役が募集され、顔写真や免許証を撮られ逮捕されるまで奴隷状態となり、使い捨てられる。 クリスチャンはまずこれには引っかからないと思うが、ひっかかりやすいのはマルチ商法(ネットワークビジネス)ではないかと思う。初めに何十万かを払って会員になり、何人か紹介するだけですごく儲かると言われるが謳い文句は法律違反だらけである。 
 労働が空しくなったのは人の罪のためで、神との関係が回復したならば、労働は世界管理の業に参与する本来の役割を果たす。人は仕事を通して人格形成される。ヨセフもヤコブも理不尽なことも経験しながら、仕事をすることによって練られ成長した。正しい労働に就いてほしい。既に仕事についている人は、やり方を工夫したり、仕事関係者と良い関係を築いたり、仕事の満足感を高めてほしい。リタイヤされた方は知識や経験を他の人のために活かしてほしい。幸福度は自分のためよりも、他者のために何かした時の方が高い。
 では、どうやってライフワークを見つけるのか?言語的、数学的、論理的、視覚空間的、音楽的、身体的、手先の器用さ、対人的、内面的、博物学的、これらの10の能力の内、好き・得意を混ぜて考えると適職がわかるといわれる。
 後ろ向きな人、物事のマイナス面に注目するのは良くないイメージがあるが、それは物事の問題点を見、先手を打ちリスクを解消することができる欠かせない能力である。前向きな人が絶対的に優れているのではない。大切なのは、いろいろな性格の人がいて、各人の得意な分野を活用してあげること。 それは組織にとってもプラスになるという。神様は私達のありのままの性格・能力を受け入れ、愛してくださっている。安心して主のわざに励んでいきたい。