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『湖上の訓練②』マルコ6:45~52 [礼拝メッセージ]

9月3日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より
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Ⅰ.訓練課題は、忍耐と神の時
 「それからすぐにイエスは弟子たちをむりやり船に乗り込ませ…」とある。なぜ「むりやり」なのか。5千人に給食を配り、感謝されたり崇められると自分の力と勘違いして高慢になってしまう。そうならないよう「むりやり」民衆と切り離したということである。
 その後、弟子たちを乗せた船は途中向かい風に会い、必死のパッチで漕ぎ続けること12時間!もう限界という時、イエス様は湖上を歩いて彼らの所に助けに来られた。イエス様を幽霊だと見間違い金切声をあげた弟子たちに『しっかりしなさい、わたしだ、恐れることはない』と言われたイエス様。「わたしだ」には特別な意味がある。
 かつてモーセがホレブの山で真の神さまに出会った時「私の名はエゴエイミ・“ある”というものである」と言われたこの言葉なのだ。旧約の神さまと新約のイエス様は一体であることが証明されている。
「そして彼らのいる船に乗り込まれると風はやんだ。弟子たちは心の中で非常に驚いた。」
真の神さまであるイエス様が来てくださる時、長い間祈っても努力しても道が開かれなかったことが、叶えられ実現する。それが神の時である。 

Ⅱ.ペテロが用いられた理由⇒わたしを愛しているから
 ペテロにはイエス様への熱愛のゆえの微笑ましいエピソードが数多くある。水の上を歩いてイエス様の所へ行くが、怖くなって溺れて叱られたこと、足だけじゃなく、手も頭も洗ってください、とはしゃいだこと。命欲しさにイエス様との関係を三度否定したが悔い改め、イエス様の復活の時、三度愛を告白したペテロ。主を愛してやまないペテロに対し、神さまはその祈りに応え彼を助け、彼を高く上げようと約束してくださった。本当に人を動かすのは愛。主イエス様は私たち一人ひとりに問われる。「あなたはわたしを愛しますか?」私たちは、答えたい。「私があなたを愛していることはあなたがご存知です」と。それができるならば、イエス様は私たちを豊かに用いてくださる。

Ⅲ.弟子たちの特質を用いられるイエス様
 ペテロの性格を見ているうちにペテロは今でいうADHDだと思う。ADHDの人の特徴はその活動性だ。一つの事に囚われずに次々に新しいものにチャレンジできる。ペンテコステの日にご聖霊が与えられたとき、そのプラスの面が大いに発揮されることとなり、ここから本格的な異邦人伝導が幕を開けた。ヘロデ王によって処刑されようとしていた時、以前のペテロなら恐ろしくて一睡もできないであろうが、ペテロは平安の内にいて二人の兵士の間で眠っていた、とある。イエス様は不安定なシモンの中に岩=ペテロになる可能性をご覧になってペテロをスカウトしたのだ。イエス様は私たちよりも私たち自身を本当によくご存知だ。ペテロを用いてくださる主は私たちもイエス様への愛さへあるならば弱点と思える特質でさえプラスに変えて用いることのできる方である、このことを覚えたいと思う。