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「御名をあがめさせたまえ」マタイ6:9~10 [礼拝メッセージ]

3月15日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より


今回の世界中に波及したコロナウイルス騒動、これにより当教会の霊的生命線である礼拝にまで影響が及んでいる。しかし、御手の中でこの災いが、ただのマイナスだけに終わるのではなく、感謝と賛美に変えていただき、御名をあがめることとなるように願いたい。
そのような事例を、二つのことを通して確認したい。

Ⅰ.方角定次郎(ほうがい ていじろう)
明治時代、石川県小松に方角定次郎という青年がおり半農半漁で生計を立てていた。ある時、近くの湖で一晩中わかさぎ取りをしていたが、一匹も取れなかった。めげずに漁を続けて行く時、網に かかった小冊子があった。何だろうとその本を読むと、本の中に「船の右側に網をおろしなさい」とあった。その通り網をおろしてみると、今までの不漁が嘘のように多くの魚が取れて腰を抜かした。その本は、日本聖書協会がその地方に配ったヨハネの福音書の分冊だった。
それを機にその本を読んだが意味が分からずにいた。ある時、町に出かけたら、そこに路傍伝道をしていた青年がおり、そのメッセージを聞いて本の言いたかったことが分かり、信じた。彼が、後の小松教会創立の基となった。主は、捨てられた聖書を用いて、教会を設立したのである。

Ⅱ.災害列島日本
平成締めくくりの時、ある新聞社が社会に与えた影響の大きかったことは何かを、全国の有識者にアンケート調査をした。第一位は東日本大震災、第二位がオウム事件、第三位が阪神大震災であった。加えて、ここ数年にわたり起こった水害、台風被害。その上、今回のコロナ騒ぎ。改めて日本が「災害列島」であることを思い知らされた。
ところが、必ずしもこうしたことがマイナスに終わらないことを歴史が証明している 。
19世紀、欧米列強は、アフリカ、アジアを次々と植民地にしていった。そして、その流れの中で、鎖国を続けていた日本に、接近してきた。彼らは何故日本を他の国同様に植民地にしなかったのか。それは1850 年代から次々と起こった地震や水害とコレラによってであった。あまり地震の経験のない彼らは、江戸末期に起こった三大地震に触れ、江戸中を襲った大水害を目撃し、コレラの恐怖に怯え、日本を植民地という欲望は萎え果てたという。まさに、マイナスがプラスにの典型のような事例である。

上記のようなことを通し、日本に次々と襲い掛かる災いが御手の中で益として用いられることを皆で祈り求めていきたい。