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『反対を用いられる主』 使徒 13:44~52 [礼拝メッセージ]

3月31日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より
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 安息日に会堂で、異邦人も救われるとパウロとバルナバが神のことばを語ったとき二つの反応が起きた。異邦人達はとても喜んだ。それに対して一部のユダヤ人達は自分達だけが神様に選ばれた民族であるとのプライドから、パウロ達に反感を示した。しかし彼らの激しい反対がパウロ達を異邦人に向かわせ、本格的な異邦人宣教の始まりとなり旧約の預言が実行されたのである。ステパノの事件もしかりである。
 ネヘミヤ記からも見てみよう。ユダ王国がバビロニアに滅ぼされて140年経った頃、ペルシヤの高官であったネヘミヤはエルサレムから来た旅人らからエルサレムの城壁は荒れ果て、ユダヤ人は経済的・精神的・信仰的にも疲れ果てていることを聞いた。彼は王の了承を得てエルサレムに行きすぐに城壁再建に尽力した。妨害もあったが同胞を励まし克服し完成させた。ネヘミヤのエルサレムの荒廃を悲しみ城壁再建の原動力となったのは、当時の都市は強盗や異民族からの攻撃や侵略から、城壁が国や人々を守るためには必要不可欠であったからである。彼は王にエルサレムへの旅の安全と城壁再建のための可能な限りの援助を、神様と同胞のためにあつかましいほど求めた。神様の願っておられることの実現のためにはあつかましいほどのお願いをしていい。
 ネヘミヤが城壁再建のためにとった方法から学ぶべきことは、小分けにして分担し集中したことである。彼はこの方法で90年間完成できなかった城壁をたった52日間で再建したのである。このことはネヘミヤの類いまれなリーダーシップと敵の圧力が合わさってのことであり、正に敵の妨害さえも用いられる主のみわざであった。
 最高の脳トレとは何らかの逆境を必死で乗り越えていく経験である。私たちの脳は普段はリミッターが掛かっているが、本当に切羽詰るとリミッターが外れ火事場のばか力が出て脳が鍛えられる。だから何度も修羅場をくぐってきた人は人間としての底力が違う。このことは神様が私たちに敵や試練・課題を与えられる理由である。
 ネヘミヤは敵を打ち破るため、祈って知恵を振り絞り城壁再建とリバイバルに導いた。私たち一人一人にも与えられている課題があるのではないだろうか。また私たちの教会に与えられている課題はJF食堂とこれから始まる学びである。神様からの知恵を頂きながら皆でこの課題に向かっていきたい。