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「口はひとつ,耳はふたつ」 箴言4:20~22 [礼拝メッセージ]

11月15日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

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  子育てのポイントであり,よい人間関係の鍵である『聞くこと』について考えたい。子供に愛を伝えるには,赤ちゃんのときは,スキンシップが有効である。言葉を話せるようになると,子供の話を真剣に聞き気持ちを受け止めることで,愛を伝えることができる。

 コミュニケーションの半分は聞くことだが,聞くことは難しい。
その理由は,
① 心に解決されていない問題があると,人の話を聞いても理解できない。まず,自分の問題を信頼できる人に相談するとよい。
② 聞く速度は話す速度より速いので,聞き手はその差の間にほかのことを考えてしまう。タイムラグをうまく使って,相手の言いたいことを理解したり,疑問点を整理したりするとよい。
③ 同音異義語の意味の取り違いや聞き間違いがある。

 子育てセミナーで『反射傾聴』を学んでいるが,これを身に付けると人間関係がスムーズになる。子供が問題を抱えているとき,親が子供の声に耳を傾け,気持ちを理解していることを言葉や態度で伝えていくのが,反射傾聴(能動的聞き方)である。子供は気持ちを理解し受け止めてもらえると,自分の気持ちに素直になり,親の指示が耳に入るようになる。例えば,3歳の子が食事の準備ができても遊ぶのをやめないとき,母は「遊びたいのね。あとで食べるのね。」と気持ちを受け入れた。すると,子供はしばらくして自分からごはんを食べに来た。 
反射傾聴はあらゆる人間関係に役に立つ。自分の言動をよく見聞きし,理解してくれる人がいることは幸せである。反射傾聴ですべての悩み・問題を解決できるわけではないが,子供の気持ちをほぐし,親は自分の味方であるという安心感を与え,冷静になって問題解決の方法を考えることができる。
  悩みのサインはさまざまだが,そのサインを見逃さず,相手の気持ちを理解していることを表現してほしい。聞くことは相手を大切に思っていることを伝える手段になる。