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『与えなさい、そうすれば与えられます』ルカ6:38 [礼拝メッセージ]

3月2日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

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 当教会の幼児園では、保護者を対象にした「子育てセミナー」を実施している。その中から、あるお母さんの証しを紹介したい。

小学1年生の息子さんが、朝、目覚まし時計を止めてまた寝てしまうので、お母さんが起こして、「早く、早く!」とイライラしながら急かして、やっと学校へ送り出していたそうだ。しかし子育てセミナーで「双方の意見をきいて物事を決める第三法、肯定的ストローク、約束したことは守る」等を学び、実践してみることにした。そこで、朝は起こさないことを約束し、何時に起きるかを本人に決めさせ、紙に書かせて冷蔵庫に貼り、二度寝してしまわないように目覚まし時計は少し離れた所に置くようにさせた。またお母さん自身は、今まで声をかけ通しだったのをできるだけ何も言わないようにし、息子が頑張って起きれた時はしっかり褒めるようにしたそうだ。すると、何度か失敗しながらもどんどん早く起きれるようになり、今ではお母さんを起こしてくれるほどになったという。

このお母さんがしたことは、自分の決意を伝え、子供と2人で話し合い、必要なサポートをしたことと、お母さん自身の対応を変えたことだ。ポイントは、まず自分が変わることにある。
物事には原因と結果があり、原因となる行動の結果を体験させることで、責任を教えることができ。しかし、本来子供自身がすべきことを親がしてしまうと、その結果は親のせいにされてしまう。そういうことを繰り返すと、うまくいかないことを人のせいにする習慣がつくと同時に、自分で人生を変えれるという自信がつかず、無力感を持たせ、子供の生きる力を奪ってしまうことになる。反対に、困ったことをしっかり体験させ、自分で処理できるようにサポートしていくと、子供に自信がつく。これは忍耐がいることだが、親が子供に与えれるものだろう。
子育てセミナーが用いられているのは、楽しい雰囲気の中で、互いの失敗も受け入れ合い、成長を喜ぶ場となっているからだろう。同じように家の教会も、祝福の鍵は「楽しさ、喜びプラス聖霊の力」にある。食事や分かち合いの楽しさ、共に成長する喜び、そして心を合わせて祈った事柄の成就等を、家の教会を通して体験することができる。一人一人が、牧場に積極的に参加したり、自分にできるサポートをするといった「与える」ことを通して「そうすれば与えられる」神様の約束を体験してほしい。