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お彼岸について [ウェルカムボード・礼拝堂装飾]

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暑さ寒さも彼岸まで,と言います。
「彼岸」とは,季節を区別するために設けられた「雑節」の1つで,
秋分,春分の日をはさんで前後3日ずつ,合計7日間のことを指します。

春分と秋分には,太陽が真東から昇り,真西に沈みます。
浄土宗の教えにある極楽浄土は西の遥かかなたにあると考えられていたので,
西方に沈み太陽を見て,遥かかなたの極楽浄土に思いをはせたのが,
彼岸の始まりだと言われています。

「彼岸」は,迷いから脱した悟りの境地のことで,
迷いに満ちたこの世を「比岸(しがん)」と言うのに対比させた言葉です。

やがて,悟りの世界である彼岸を,死後の安らかな世界である浄土ととらえるようになっていったようです。

ちなみに,お彼岸につきものの「おはぎ」ですが,秋の彼岸のころに咲く萩にちなんで「おはぎ」,
春の彼岸に咲く牡丹にちなんで「ぼたもち」と言うそうです。

「神は人に永遠の思いを与えられた。」
      (伝道者の書3章11節)


季節の移り変わりの中で,
永遠の世界のことを考えた,わたしたち日本人です。

その背後に,永遠への思いをお与えになった創造主を思う機会になればいいですね。