「奇跡の中の奇跡」 マタイ9：9～13

4月12日礼拝メッセージ（野口牧師先生）より



　新約聖書は，①旧約聖書の約束が，イエス様により成就した②イエス様が来られたことで，神の国が始まった③罪を悔い改めてイエス様を信じよう，ということを伝えている。
今日はイエス様が行ったことの中から，奇跡について考えたい。「聖書の奇跡は受け入れられない」という人がいるが，イエス様はまことの神様であり，奇跡を起こすことはたやすい。また，奇跡の中に大きな意味がある。例えば，病気のいやしを求める人にイエス様は罪の許しを宣告したことから，イエス様は地上で罪を許す権威のある唯一のお方だとわかる。また，5000人の給食の話は，イエス様は霊的な糧と共に日ごとの糧を満たしてくれることを伝えている。
　マタイの福音書8～9章には10の奇跡が書いてあり，その7つ目が取税人マタイの救いである。７は聖書では、完全数であり，マタイはこの奇跡を通じて，「イエス様が行われた最も大きな奇跡は，人の救いだ」ということを述べている。イエス様が私たちを選び，私たちのために十字架にかかり，私たちがその恵みを聖霊様によって信じることができるようにしてくださった，こんなに大きな奇跡はない。今日洗礼を受けた二人の救いにも，ご聖霊の働きを感じる。私たちはイエス様を直接見たことはないが，イエス様を信じ愛しているのは，救いが与えられているからである。
信じる者のうちにご聖霊がいてくださり，イエス様を信じ続けていられるのも，奇跡である。イエス様は，私たちに聖書を通してものの見方や考え方を教えてくださっている。優先順位とバランスの大切さ，人間関係の祝福の秘訣などを，聖書から学ぶことができる。イエス様は今も共にいて，日々みことばを通して導いてくださっている。