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「救い主を探し当てた羊飼いたち」 ルカ2:8~16 [礼拝メッセージ]

1月9日(成人祝福式)礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

 今日は成人祝福式である。成人になるとさまざまな権利と自由を手に入れるが,それを行使するにはしっかりとした判断基準が重要である。そのためにも世界の倫理道徳や民主主義のベースになっている聖書の価値観を知ることを勧めたい。
 パナソニック創業者の松下幸之助氏やビリギャルを大学合格に導いた坪田先生は,「素直さが大切」だと語っている。今日は,聖書に出てくる羊飼いたちから,素直さについて学びたい。 
 素直さの最初のステップは,「人の話を受け入れ,その知恵を生かす」こと。羊飼いたちは,天使の言葉を素直に受け入れたことでイエス様に会うことができた。
 次に「聞いて良いと思ったことはやってみる」こと。知識が自分のものになる秘訣は実行することである。私は北海道旅行で塩狩峠を訪問した。峠で連結がはずれて逆走する列車を,鉄道員の長野さんが命を犠牲にしてとめた場所である。長野さんが「人が友のために命を捨てることより大きな愛はない」という聖書の言葉を実践したことは,長野さんをモデルにした小説『塩狩峠』を通して,今でも多くの人に影響を与え続けている。聞いてよいと思ったことで,リスクの少ないことから実践してみよう。
 3番目は「やり続ける」こと。羊飼いたちは,イエス様を探し続けてようやく見つけることができた。継続することで結果がでる。
 若者には,家の手伝いで育ててくれた家族に感謝を表すことを勧めたい。大島重徳先生の著書には、幼い頃から手伝いをするのが当たり前で,家事全般が一通りできるようになったと書かれている。将来の自立のためにも家事手伝いをしてほしい。
神の家族である教会での奉仕についても考えたい。イエス様の愛と恵みを知る時,奉仕をしたいという思いが与えられる。奉仕は天に宝をたくわえることに通じる。また,奉仕によって「人の上に立つ者は仕えなさい」というイエス様の教えに基づくリーダーシップを磨くことができる。素直さの3つのポイントを,家の手伝いと教会の奉仕で実践してほしい。