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『歴史を変えた方』ヨハネ3:16 [礼拝メッセージ]

12月19日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より
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 聖書には、神が人間を男性と女性に造られたと書かれており、それぞれに違いがある。例えば男性は、女性から褒められ尊敬されたいというニーズを持っている。新聞の投書記事より、あるご婦人は、結婚当初何もしなかった夫のことで、先輩主婦から「魔法の言葉」を教えてもらったそうだ。それは「すごい、さすが、知らなかった」という「3つのS」で、この言葉を夫に伝えていたところ、何でもしてくれる夫に変わったという。対して女性は、感情を受け止め、共感してほしいというニーズを持っている。理屈や解決策ではなく、気持ちをわかってもらう時、女性は安心する。
 では人間の根本的なニーズとは何だろうか?それは神との関係である。なぜなら人間は創造主なる神によって造られたのに、罪によってその関係が断絶されているからだ。自分は法を犯したことはなく、罪などないと思う人もいるだろう。しかし、聖書の十戒には、心の中で人を憎んだり妬んだりすることも、殺人と同じだと書かれている。この神の基準に照らすならば、罪がないと言える人は誰一人としていないであろう。そしてこの罪の解決のために、神ご自身が人となって地上に生まれてくださったのがクリスマスなのだ。
 1999年に山梨県富士吉田市の4階建ての中学校の屋上から、16才の男女が一緒に飛び降りるという事件があり、少年の方はほとんど即死状態だったが、少女は助かった。少年は暴走族だったので、最初は薬物などの錯乱が原因かと思われたが、少女の証言を通して、全く別の真相が明らかになる。少女は人間関係に悩みを抱えており、日頃から「死にたい」とこぼしていた。そんな彼女を彼はいつも励まし、支えていたという。しかし、どうしても死にたいと言う彼女に、彼は「じゃあ、一緒に飛び降りよう」と言い、2人で手を握って飛び降りたそうだ。ところが、飛び降りる途中で彼は彼女の体を抱きしめ、自分が下になるように体を入れ替えて、「お前は生きろ」と言ったという。そして、彼の体がクッションとなり、命が助かった彼女は、自分のために命をかけてくれた彼のためにも生きなければならないと、立ち直ったという。
 今から2021年前に、イエス・キリストは、私たちの罪の身代わりとして十字架につくために、この世に生まれてくださった。私たちを生かすために、ご自分が死んでくださった。この主の愛を知るなら、山形県の少女のように、生き方が変わるに違いない。クリスマスを通して、このイエスの愛を一人でも多くの人に知ってもらいたいと願っている。