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「無条件の愛」 創世記21:1~7 [礼拝メッセージ]

11月16日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

アブラハム(100歳)とサラ(90歳)に念願の男の子が誕生し,その子をイサク(『笑』の意)と名付けた。まことの神様の「子どもを与える」という約束を2人が嘲笑したこと,神様が子どもを与えて喜びの笑いに変えてくださったことに由来する。アブラハムとサラに子どもが与えられたのは,行いによるのではなく,まったくの恵みによる。2人は神様の約束を待てずに失敗をしたが,主はこのような不信仰な者にイサクを与えてくださっている。
イエス様は,もっとも大切な教えは「心を尽くし,思いを尽くし,知力を尽くして,あなたの神である主を愛せよ」「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」だと言われた。自分を尊重し大切にできる人は,隣人を愛することもできる。日本・アメリカ・中国・韓国の青年にセルフイメージの調査をすると,日本の高校生が最も低い結果が出た。その大きな理由は,周囲が子どもに否定的な言葉で接していることにある。セルフイメージは,身近な人の評価によって形成される。
人の評価基準には,①doing(行為)②having(属性や地位)③being(存在)の3つがある。イエス様の愛は「生まれてきて,存在するだけでうれしい」というbeingの愛である。
人は,行為や属性・地位だけで評価されたのでは,健全なセルフイメージは育たない。ほとんどの親が子どもの存在そのものを喜んでいるだろう。しかし,子どもに対する愛の表現の大部分が「~してくれてありがとう(行為の評価)」「…だから誇りに思う(属性や地位の評価)」であることは,もったいない。
世の中に出ると,子どもは行為や地位で評価される。家庭は,イエス様がしてくださったように,being(存在)の愛で子どもを評価するセーフティネットであってほしい。