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『力の法則(物事をコントロールする能力)』(ローマ7:15, 20~25, ガラテヤ5:23) [礼拝メッセージ]

11月24日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

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 ある少年院の心理カウンセラーによると、少年達は施設に収容されると数日でおとなしくなるという。それは彼らが決して踏み越えることのできない中で物理的、心理的、社会法律的にも枠組みができたということで、無秩序な状態から集中力と安心感が回復し、国の法律や権威の前での無力感を知るからである。

 パウロは、自分の内にある悪の力は自分で解決することができない、この解決はイエス様にあると言っている。逃げないで自分の内面を正直に見つめていくならこれは誰しも思いあたることではないだろうか。このように自分の罪を自分で救うことのできない無力な人間に対して、義なる神様はその責任を問われるが、あわれと思いイエス様をおくって下さった。人が解決できない罪を命をかけて処理して下さったこのイエス様に感謝し信じ受け入れた私達は、神様の前で罪なしと認められ永遠の命が与えられるのが聖書の約束である。アルコール依存症の人たちの自助グループでの共通のルールは、まず自分自身の無力さを告白し、真の神様の絶対的な力を認めることでありクリスチャンと同じであると思わされる。

 また力の法則のもう一つのポイントは、自分でできることがらは自分で積極的にやっていくことである。ヨシュア記に出てくる遊女ラハブを考えてみよう。彼女はイスラエルの民がカナンを侵略するためにエリコの町に入って来た二人の斥侯を助けた。これは彼女が、彼らの信じている神は真の神様であることを理解し信仰告白して、どうしても免れない不可能なことは真の神様によるところのイスラエルの人達からの裁きであるが、できることは自分たちの救いのために、彼らの脱出のために全力を尽くすことだと賢くふるまったのである。自分でコントロールできることとできないことの区分けと実践は大切なポイントである。緊張してもいい、でもその中でやれることを全力を尽くしてやっていこう。

 自制とは自己コントロールであり、ご聖霊様の力をいただいて自分を律していくのであるが、これには訓練が必要である。子育てにおいては、子どもと約束をして、もし子どもが約束を破ったらしっかり刈り取りの辛さを味わわせ、守れたら肯定的なストロークを入れてあげることが大切である。小さな時からルールを守ることの大切さを教え、肯定的なストロークで子どもの積極性を後押ししてあげよう。