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『祈りと賛美(音楽)とユーモア』Ⅰテサロニケ5:16~18 [礼拝メッセージ]

5月19日礼拝メッセージ(野口牧師先生) より

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第二次世界大戦中、アウシュビッツ(ポーランドにあるナチスの刑務所)にビクトール・フランクルという精神科医が収容された。その極限状態の中で、健康であっても早死にしてしまう人々がいる反面、元気に生きている人々がいることに気付き、精神科医として彼らを観察した結果、元気な人々に共通する点があったという。それは『①祈り②音楽③ユーモア』を持っていることだったが、これはまさに、今日の箇所の「喜び、祈り、感謝せよ」に通じることではないだろうか。
 
 まず『祈り』とは、人間の力を超えたものに求めることである。私達の教会では、献身者が時間を決め、交代でとりなしの祈りを続けているが、これによって教会が支えられ、福音が前進しているのを実感させられている。祈りによる神との対話、またその祈りに対する神の応答を通して、私達は、神が生きて働いておられることを知ることができるのだ。
  次に『音楽(賛美)』には、人の心を開放する力がある。今、一人カラオケが流行っているというが、歌うことは気持ちをリラックスさせ、良い気分転換になる。また、音楽を聴いて涙が出たという体験もあるだろう。音楽には、魂をゆさぶる力もある。
  最後に『ユーモア』は、物事を冷静に見つめるきっかけになる。例えば、全国の老人ホームの人達の作品を集めた「シルバー川柳」という本があるが、この中からいくつか紹介してみたい。「危ないと、孫に注意し、転ぶ祖母」「定年で、田舎に戻れば、まだ若手」「早起きは、したくてしてるわけじゃない」等々。このようにユーモアは、自分と苦しみの間に距離を置き、余裕を与えてくれる。
 以上の3点は、いずれも人間だけに与えられている特権だといえるだろう。ぜひこれらを積極的に用いて、喜び、祈り、賛美する生活を実践していってほしい。