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「グッドニュース」  ルカ23:34 エペソ2:14 ~15 [礼拝メッセージ]

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12月9日(ゴスペル礼拝)礼拝メッセージ(野口牧師先生)より



  このクリスマスの時、イエス様がしてくれた大いなることを考えてみたいと思う。
 
 12月8日は太平洋戦争の開戦記念日である。淵田美津雄という海軍少佐に率いられた兵が真珠湾を攻撃する。反撃したジェイコブディシンサーは日本の捕虜として捕らえられ、拷問にあうがある日のこと、ふとなぜこんなに日本が憎いのか考えた時、聖書が読みたくなり差し入れてもらった。その中に「自分の敵を愛し、迫害するもののために祈れ」という記事を見つけた。彼は、この御言葉が胸に迫り、日本のために祈ろうと決意した。もし、アメリカに生きて帰れたら、聖書を勉強し宣教師になって、また、日本へ行こうという志が与えられた。その後、敗戦になり、淵田美津雄は街頭でディシンサーの書いた「私は日本軍の捕虜だった。」という本をもらい、それがきっかけで聖書を読むようになる。

 もう一人、淵田美津雄の人生を変えた人物がいる。マーガレット・コベルだ。一方的に日本軍が悪いとされる戦争裁判で、アメリカ軍の捕虜になった人々に証人になってもらおうと聞きに行ったところ、全くそのような虐待はなく、むしろ大切に看病などしてもらったという証言があった。特に親切にしてくれたのが彼女である。彼女の両親は宣教師であり、フィリピンで日本軍に殺されたにもかかわらず、最後まで日本を愛し祈っていたことを知り、彼女もそれを継ごうと思ったということだ。「父よ彼らをお許しください。彼らは何をしているのか、自分でわからないのです。」ルカ23:34。それを聞いた淵田美津雄は感動し、1951年、堺で洗礼を受ける。その後、ディシンサーと共に、イエス様を宣べ伝える働きをした。三人を変えたのはイエス様の愛である。

 また、終戦後、日本人は中国で中国人を虐殺したので報復に怯えたが蒋介石の計らいで免れた。また、カイロ会談で日本を分割しようという案が出たが、これも蒋介石が止めた。当時、賀川豊彦というクリスチャンが蒋介石や孫文と親しくしていて、涙ながらに日本人の罪を謝罪し、祈っていると平和工作をしてくれたのだ。全て、イエス様の恵みだと思う。

 「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものをひとつにし全ての隔ての壁を打ち壊し、自分の内において、敵意を破棄されたお方です。」エペソ2:14~15。イエス様が敵対する間に入ってくださる時、イエス様にある平和が与えられる。
 イエス様のまことの恵みと祝福が 与えられますように。