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「ミナのたとえ」  ルカ19:11~27 [礼拝メッセージ]

4月1日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

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 主人は10人のしもべに1ミナ(現在の貨幣価値で100万円)ずつ預け,その管理能力を計り,その結果に応じて報いを与えた。このたとえから,イエス様のしもべであるクリスチャンは,同じ賜物を与えられているが,その使い方は人によって異なることがわかる。主人は預けたものを増やそうとする忠実さをほめるが,何の努力もしない怠け者には怒る。

 1人1人に与えられたミナとは何か,考えてみよう。
ルカ12:16~21に愚かな金持ちのたとえ話がある。金持ちは,豊作を見て,これで一生安泰で遊んで暮らせると思ったが,直後に神から死の宣告を受けてしまう。人の命は自分のものではなく,神様の御手の中にある。どんなに財産があっても,命の保証にならない。
 一方,世界有数の富豪で石油王のロックフェラーは,50代前半に不治の病で余命1年と言われた。このとき,彼はお金の力では命をどうすることもできないと知り,財産を世のため人のために使おうと考えた。彼は財団を作り,全米に教会や図書館や慈善施設を建てた。その後,彼は90代まで生かされた。

クリスチャン全員が共通して与えられている1ミナは,命と信仰である。神様に命を与えられてからとられるまでの間,その信仰をどう活用するのかが大切である。
そのために重要なのは,①ビジョン(方向性),②志(ハート),③得意分野を生かすことである。教団の中高生を対象としたチャレンジャーキャンプは,若者の魂の救いと成長のために約20年前に始めた。たいへんなことも多いが,「小さい教会に仕えなさい」という言葉に支えられて続けてきた。参加者の喜ぶ姿,キャンプを通じて成長した若者を見てうれしく思い,志を与えてくださった神様に感謝している。
 まことの神様を愛し,隣人を自分自身のように愛するためにミナを使おう。社会(仕事)・家庭・教会でミナを活用し,信仰と才覚と知恵で,忠実に用いてほしい。