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リフォームできなかったパロ  出エジプト11:1~10 [礼拝メッセージ]

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 9月14日 礼拝メッセージ(野口牧師)より

 真の神の預言による警告をもってモーセはエジプト王パロにイスラエルの民の奴隷からの開放を交渉した。しかしパロは王としてのプライド、イスラエルの民の労働力を失う経済的懸念からかたくなにモーセの警告に耳をかさなかった。その為、エジプト全土に自然災害が起こり民の生活に大きな災いがふりかかった。さらにモーセは「エジプト全土のあらゆる長子の命を奪う」という神の警告をもってパロと交渉するが彼はこれをもかたくなに拒み、それ故多くの人の命が犠牲になるという事態に陥った。エジプト王パロの失敗に失敗を重ねた為の悲惨な出来事であった。

 なぜ、パロはこのような失敗を重ねたのであろうか?まず、パロは奴隷であるイスラエル人からの開放交渉に屈する事に感情的になり腹を立てていた。そして神の警告が実際自然災害として起こり民を苦しめているという事実から目をそらし逃げて、さらに恐ろしい失敗を重ねた。又、パロはかってイスラエル人を用いたが故のエジプトの繁栄という成功体験にあぐらをかき、それにしがみついて、モーセの警告を無視したのである。しかし、彼の失敗の最大の原因は「自分が戦っている本当の相手が真の神である」ということに気づく事なく畏敬の念が持てなかったという点であろう。

 さてこのパロ王の失敗から現代に生きる我々も多くの事を学ばねばならない。失敗をしない人間はいない。失敗それ自体がいけないのではなく、その失敗をしてしまった自分を赦るし発想を転換して失敗の実体験から多くのことを学び、過去の必要のないプライドは捨て己を改善し前に進み、同じ失敗を重ねないようにしようとする事が大切なのである。この事を真の神様は聖書を通して我々に語りかけておられる。「リフォーム出来なかったパロ」!彼を反面教師として我々一人一人が失敗を恐れずに、そこから学んで自己を改善し、さらに前進する日々を歩みたいものである。