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『恐れるな。わたしがともにいる』使徒 18:1~11 [礼拝メッセージ]

1月12日礼拝メッセージ(野口牧師先生)より

パウロがコリントの町で恐れて福音を語ることをやめようと思ったとき、「恐れないで語り続けなさい。」と復活のイエス様から励ましを受けて力を得た。パウロのような信仰の勇者であっても投獄やユダヤ人の反抗、コリントの人たちの堕落にまいってしまったのである。私たちはこんなパウロに親近感を覚える。
 昨年15年ぶりに当教会に来たアーサーホーランド伝道師は新宿歌舞伎町での路傍伝道で有名だが、初めは何をしていいかわからず恐れ、先輩の伝道師に相談して勧められたり、聖書の「恐れるな。たじろぐな。」というようなみことばから覚悟を決め、恐れはあったが強いられた恵みで実行した。これはパウロの記事とかぶるところである。イエス様の励ましと守りほど心強い約束はない。この約束は今の私たちにも与えられており、私たちのすべきことは呼び出しである。「羊は私の声を聞き分ける。」とイエス様は言われた。私たちが福音を語るとき主の羊が応答してくる。
 ところで人間にとって仕事に就くのは重大な意味を持つ。神様は人間に全ての生き物を治め、耕せと世界管理を委ねられた。治めるとは秩序を与えることであり、耕すとは成長を促すことである。また労働を通して人格が形成されていく。仕事や社会生活でも、言わなくてはならない時には、言うべきことを言える人間になってほしい。周りの評判を気にして言いたいことを我慢するのではなく、嫌われても言うべきことを言う勇気を持つことが大切である。仕事において自分の限界を見きわめることは重要である。これ以上頑張ると自分が潰れてしまう時は、はっきりとNOと言い自分を守れる人になって欲しい。
 サタンが状況を通してパウロを恐れさせ伝道をやめさせようとしたが、彼はイエス様の励ましに勇気をいただき福音を語り続けた。ここにパウロの闘争心をみる。人生に不可欠なものの一つは闘争心である。努力や鍛錬には他者に負けたくないという心理が奥底にある。パウロは自分は誰よりもよく働いた一番のしもべだと言いきっている。私たちも闘争心とよきライバルを持ち、置かれたところで一番弟子を目指していきたい。しかし敗北の痛みも必要であり、耐える力が精神力を支えるようになるのである。